日が経ってしまったのですが、2022年5月8日母の日、
富田林市の寺内町にあるお店「暮らしと手仕事の店 日ヨリ」さんで
花束を束ねるワークショップをさせていただきました。
その時の様子を少し。
まず、ワークショップの講師なんてはじめてで、ご依頼を頂いた時は驚きましたし、私につとまるのか不安もありました。
でも頭の中にはすぐ、どんな雰囲気のWSにしたいか、どんな植物を持って行くのか、何を楽しんで頂きたいのか、具体的に浮かんできて、すぐにお受けしますとお返事をしました。
私が「ワークショップ」という言葉をはじめて耳にしたのは大学生の頃、20年ほど前のこと。
当時私は版画を専攻していて、ドイツを拠点に活動されていた教授と一緒にオーストリアで二週間、版画のワークショップに参加できるプログラムが毎年あり、それに参加したことがあります。
ワークショップという言葉を知ったのも、参加したのも、その時がはじめて。
花束のワークショップをお願いされた時に思い出したオーストリアでの時間。
手取り足取り教えてもらうのではなく、何か一つきっかけをもらい、
自分で見て考えて感じて知って、その場にいる人達と時間や空間や思考を共有して、
新たな自分を発見する。そんな体験でした。
今回私はそのための素材(花材)を準備するのみ。
植物は、草庭に植わっているものと、近くのフィールドから採取できるもののみを使用。
なぜ花材を仕入れないのか。
それは、仁和作/草庭ナーセリーが花屋ではなく庭屋だからです。
「庭」の植物を使う。魅力を知っていただく。
「庭」の可能性を追求する。
それが軸としてあります。
花が美しく咲くことだけに重きを置いていないので、
基本消毒なし、肥料なし、除草剤なしのオーガニックプランツ。
元気に植物が育ってくれるような環境・土壌づくりをしています。
たまにある葉っぱの虫喰いの跡も
自然な美しさとして捉えてもらえたら。
身近に生えている雑草の儚さと強さを知ってもらえたら。
グリーンベースのやわらかな花束が出来上がっていく一瞬一瞬を
皆さんと一緒に楽しませていただきました。
後日、蕾だった芍薬が開きました。
こんな風に花器に生けています。
なんて、花束のその後も教えて頂けて嬉しかったです。
またいつか。またどこかで。
maki takahashi