8/5. 施工例 -京都・北山の庭- と -雑木の植栽- のその後を 更新しました。

真夏の自邸庭づくり

草庭の家に暮らし始めて3年目の夏が過ぎようとしています。

今夏、わが家にインターホンがつきました。

設計段階でつける予定にはしていたのですが、さてどこにつけましょう。

門柱を立てるのか、土塀や石塀をつくるのか、

庭の造作は住み始めてから考えようと、インターホンも後回しになっていました。

・・・もしかしていらないのかも?

「こんにちは~~」「は~~い」

というお客様との大声でのやりとりも中々良いなと内心感じていたので、

インターホン無しという選択肢も。

ただ、夜に明かりが無いのが不便だな(ガーデンライトも未設置なのです!)、

じゃあついでにインターホンも、ということに。

三年の間になんとなくイメージは湧いてたようです。

お客様のウッドデッキ施工で余ったハードウッドを門柱に。(インターホンの幅とピッタリでした!)

私が大学時代制作していた銅版画の使用済み銅板を笠木に。(まさか庭の一部に再利用してもらえるなんて驚きでした!)

ストーリーが閉じ込められた、わが家らしい素っ気なく、すっきりとした門柱になりました。

銅板が黒ずんだり、緑青がのってくるのが楽しみです。

銅板の笠木。経年変化を楽しみたい。

実は、表札やポストもまだとりあえずの仮のまま。

アプローチや犬走りも、未着工の部分があります。

仕事の合間に作業するので自庭は後回しになっている、というのはもちろん理由としてありますが、

庭部分を、家に実際に住みはじめてから決めていくのはとてもおすすめです。

ある程度庭のイメージをもって家づくりをすることはとても大切ですが、

家づくりとほぼ同時に庭・外構づくりを完成させる必要はないと思っています。

例えば地面を一度固めてしまうと壊すのは大変です。土のままにしておけば、いつか木を植えることもできるし、石を敷くことも、芝生を敷くこともできます。

暮らしはじめて見えてくる、住まい手の生活の色や景色、導線。

それらに寄り添って、暮らしやすく実用的で、彩りや楽しみをを与えてくれる庭を、

ゆっくりと模索しながらつくるのが理想的だなぁ、と思うのです。

今夏スタートした犬走の石敷き。まだまだ途中。

真夏は暑すぎるので、外の仕事を休ませていただくことが多いです。

体力的にも植物にも負担が大きくて。

今年の夏も暑くてバテる日が多かったのですが、自庭だったら休み休み作業できるだろうと、空調服を着ながら夫が色々と進めてくれました。夏休み中の子供も手伝える所は一緒に。

ひと夏での庭の変化を、またお伝えしたいと思っています。

maki takahashi