家が完成した当時の写真です。
真砂土を客土しただけの庭部分。
元から植わっていたみかんやサクランボ、移植した百日紅や姫林檎の木などはありますが、
どこか殺風景でした。
当たり前ですが、この頃の外壁などはとても綺麗!
外壁は、杉の赤身板無塗装です。
杉の色が変化したり、日光を浴びて少しそったり、追々は黒ずんできたり。
木の家は、そんな経年変化を楽しめて、自然素材や古民家が好きで、庭にたくさん木を植えたいような方にはおすすめです。
庭と家が自然と馴染むという点が素晴らしい。
何十年・何百年後かに建て壊したり建て替えたりする時に、
自然に還る、もしくは再利用できる、というところにも利点がありますよね。
ゴミにならないという安心感と心地よさ。
アレルギー体質で、植物が好きな私たちには、(外壁も)木の家という選択肢以外無かったのかもしれません。
西尾建築設計室のホームページを最初に発見した時に(夫が)、建築に対する考え方はもちろん、暮らしぶりにとても共感しました。木の家・平屋の施工例が多く、私たちが理想としていた小さな四角い農小屋のような家を、この方に設計してもらいたい、と突然連絡をし、会いに行ったのはもう7・8年前のことでしょうか。
実際には小屋というよりは、かつての農家住宅のような建物になりました。
興味のある方は是非、西尾建築設計室のHPもご覧になってみてください。●
わが家も施工例として掲載して下さっています。
ちなみに、家づくりの際お世話になったのは、「西尾建築設計室」の設計士西尾さん、工務店の「千福建設」さん、あと、河内長野市の汐ノ宮にある薪ストーブと暖炉の専門店「憩暖」さん。他にもたくさんの方々、職人さんにお世話になり、助けていただきました。
家の引渡し後すぐに、憩暖さんが薪ストーブのつけ方を教えに来て下さいました。
はじめはこの時撮影させて頂いたレクチャー動画を見ながら恐る恐る着火していました。
そして引渡しの次の日には、庭工事がスタート。
真っすぐにピシッとならしてくれた真砂土と、元からの畑土を混ぜながら、まずは水と空気の通り道となる大水脈を。
まだ植木畑だった頃、今家が建つ目の前が、大雨が降ると表面に水が流れて小さな川のようになってしまうような場所でした。
大雨が降っても水がすうっとはけて、木がよく育つ。
そんな環境づくりのはじまり。
今よりもまだ小さかった子供たちも、この大切な作業を楽しみながらお手伝いしてくれました。
次の年の秋頃。
木々の本数も増えて根付き、草が生え、有機的で、季節を感じる庭になってきました。
木や植物を植えると、光と影がうまれます。
動きが出て、ほかの生き物や、水の気配を感じます。
ただ眺めるだけではなく、「感じる庭・暮らす庭」へ。
maki takahashi