K邸の庭 

庭への入口

今年の3月に雑木の植栽をさせていただいたお庭の様子を見に行ってきました。

施主さまは、大学時代からの友人ご夫婦。

奥様とは学生の頃は毎日のように大学で会い、旦那様のこともその頃からよく知っていました。

ご結婚後約十年間、年賀状のやり取りしかしていませんでしたが、昨年関西圏に引っ越され、SNSを通じて植栽のご依頼をして下さいました。

SNSが無ければ私が植木屋さんに嫁いだなんて、学生時代の友人は誰も知らないと思います。。。

どんな植木屋さんかということも、SNSを見てある程度知ってもらえている、というのはとても有難いことです。

植栽前 橙の実が生るころ
施主さま施工の石のアプローチ

初めて草庭を見に来て下さった時にはもう、旦那様の中で庭のイメージが出来上がっていると感じました。

石の施工や下草の植栽はご自身で。

ご自身では難しい高木・中木の植栽を、ほぼお任せで雑木林のように、とのこと。

その中に、白い花が咲く木・実のなる木があれば。。。

植栽前 リビングから
2021年3月末 植栽時
植栽から約2ヵ月半後

私たちは植える木を考えて、適材適所に配し、良く育つように植える。それだけ。

それは実は、私たちが一番理想としている庭づくりのやり方かもしれないと感じました。

庭とつき合い、庭を楽しみ、向き合っていくのは、そこに住む方ご自身。

出来ないことだけプロにお願いする。

そんな庭師とのつき合い方があっても良いと思っています。

心地よい光・陰・風

「植物はこどもみたいなものかも」

友人が呟いた言葉に、深く共感しました。

植物にも、感情や感覚があるかもしれない、と。

「癒し」の存在であり、とにかく愛しているんですよね。

旦那様は、毎朝出勤前に庭のパトロールをして下さっているそうです。

植木に水をやったり、草を引いたり、新しく買った苗を植えたり。

もうあまり手を加えるところがない、、、と、少し寂しげなのだとか。

剪定方法もお伝えしながら、また一緒に手入れ作業をしましょう!

庭を、植物を愛するご夫妻のもとへ草庭の木々が旅立ってくれたこと。とても嬉しいです。

maki takahashi